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不動産の流通を支える売買の仲介業 それを担う営業マンの年収は?
- 2016/11/5
- 不動産業界の転職ノウハウ

歴史的な低金利が続いており、資金調達のしやすい環境の中で不動産の売買市場は盛り上がりを見せています。一定の実需層の動きもありながら、法人投資家を始め個人投資家による売買も目立っています。そのような中で売り希望者と買い希望者とをつなぐ橋渡しの役割を担う売買の仲介業者ですが、そこに勤める営業マンの年収はどれくらいなのでしょうか。
■売買仲介の営業マンは高収入?
不動産の売買仲介の営業マンは高収入だという話がよく出ますが、本当でしょうか?不動産の売買金額は一般的には大金であることから、それを仲介する営業マンの年収も良いだろうというイメージが先行しているものだと思います。確かに不動産仲介では年収1000万円を超える人が多く、なかには2000万円を超えるという人もいます。しかし、厳しい実力の世界であり、営業成績が悪い人となると200万円台という方もいます。
不動産の仲介による報酬は、取引金額400万円超であれば取引価格の3%に6万円を足した金額が上限となり、それを請求するケースが多いです。したがって1億円の売買を仲介すれば306万円となります。これに基づいてインセンティブが与えられるとなると自ずと「できる営業マン」とそうでない者との差が開いていきます。
■宅地建物取引士は必須の資格?
不動産の売買の仲介では購入希望者に対して重要事項の説明というものを「宅地建物取引士」が行わなければいけません。これは宅地建物取引業法に定められており、違反した場合には厳しい処分が下されることになっています。この資格が無くても不動産の仲介業に営業マンとして従事することはできます。しかし、資格がないと一人で仲介の仕事を完結させることができないため不利であることは間違いありません。資格手当の額は仲介会社のスタンスにも依るため一概には言えませんが、1~3万円程度のところが多いようです。しかし、資格手当以上に人事考課などに影響を与えることだろうと考えます。
■不動産仲介業者の営業マンの今後
宅地建物取引主任士の年収は公表されていないため、正直なところの金額は分かりませんが、インセンティブにより年収は大きく左右されることになると思います。また、企業のスタンスによっても当然異なります。
今後については、仲介手数料の割引、無料などを宣伝する業者も出てきており、コスト意識が問われてくることになると思います。しかし、不動産の売買はさまざまなリスクから慎重に行うべき取引であることは今後も変わらないものと思われますから、まだまだ活躍のフィールドは大きい状態が続くと考えます。