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介護職を選択する・続けていくことへの不安な点は
- 2017/9/6
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これから絶対的ニーズが高まっていくはずの介護職現場で、離職が大きな問題になっています。介護施設やデイサービスなどの福祉施設は、常に人員不足です。必要とされているはずの現場で充分な人材がいなければ、適切なサービスの提供につながりません。
なぜこれほどまでに介護職員が不足しているのか?それは、介護という仕事に対しての不安が大きいというのがポイントです。
○介護職に就く前の不安
これから介護職員として、施設やサービス会社に就職をしたいと思っている人にとって、その仕事がどんなことかを知っておかねばなりません。
介護実習などで、現場の雰囲気はおおよその想像がつくでしょう。しかし、実際の現場でお年寄りや体の不自由な人を目の当たりにし、どのように接していいかわからず戸惑ってしまうという人は少なくありません。
いろんなケア方法を習得したはずが、きちんとできるかどうかが不安で一歩を踏み出せない人もいるでしょう。体力的に続けられるかが心配なる人もいます。
要介護者と接する回数を重ねるごとに、顔を覚えてもらえればこのような不安は解消されるものです。慣れるまでの辛さに耐えられないかもしれないという不安から、介護職に就くことを避けてしまいがちのようです。
○介護職に就いた後の不安
介護職員の仕事は、施設利用者のケアが中心です。そのうち、食事の介助や入浴・排泄のケアなど日常生活で自立が難しい人に対して、お手伝いをするような仕事の施設が一つ目。入所型老人ホームの場合は、寝たきりの人を体位変換し、移乗や移動のお世話をするといった、体力的にハードな施設が二つ目で、大きく二大別することができます。
会話や移動がスムーズに行える高齢者は、施設を利用する一定時間だけ介護をしますが、中には心無い言葉を平気で吐き捨てるような人もいます。
寝たきりのサービス利用者は反対に、いいか悪いか、痛いのか等の意思疎通が難しいケースもあります。上手くケアできることばかりではありません。患者さんの性格や症状に応じて、必要十分な介護を行う難しさと気分の切り替えに、不安を感じる人は多いようでうす。
○介護職でなくてもありがちな不安
現場は主に、チームで介護を行うことが多くなりますが、そのチーム内または職場で野人間関係に不安を感じたり、悩んだりして離職を決める人も多い傾向があります。
介助やケアなどで、一定の資格を有しなければできない仕事以外には、ほぼ全員が同じ仕事をします。しかし、資格の有無によって給料に差がある・ケアの方法や利用者とのやり取りに対して不満がある職員からの嫌がらせがひどい…という、介護にかかわらずどの分野でもありそうなトラブルが、不安になる原因というケースもあります。
いろんな理由から、不安を感じて介護職を去る人が多いのが実情ですが、ニーズはまだまだこれから上昇するはずです。簡単な仕事ではありませんが、やりがいを感じられる介護を通して、自分の実生活にも役立てることができます。