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外資企業のバックオフィスで働きたい人の心得とは
- 2016/12/18
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日本国内には、新規参入事業や老舗の会社、また外資系企業に至るまでいろんなタイプの企業が存在します。
どの企業で働きたいかという基準は人それぞれですが、その企業ブランドやこれまでの実績に対するイメージも大きいでしょう。
大きく大別すると「日本企業」と「外資系企業」がありますが、企業オーナーが外国人である外資系の場合、慣れ親しんだ日本特有の雰囲気とは全く異なると感じる場面もあると言います。
就職した後のミスマッチを防ぐためにも、「日本らしい企業」と外資系企業の違いを知っておくことが大切です。
○バックオフィス=補助ではありません
企業業績を左右する開発やマーケティング、営業職とは違い、バックオフィスで働く人は「フロントの補助」というイメージを持っていませんか。
確かに、バックオフィスで担当するのは、交渉やプロジェクト企画で業績をつくるフロントオフィスの仕事をアシストする業務内容も多く含まれます。
しかし、フロントから廻ってきた担当分業をそつなくこなすことそのものが、外資系企業では非常に難しい内容である場合も多いのです。
指示を待っているだけでは到底こなすことができないような要望を投げ掛けられる事もあります。
単純な事務作業とは言えないような取引先とのやり取り、必要なデータの抽出、時間に迫られる中でのスピーディーな職務遂行・・・それぞれの担当が分業で行われる事が多いのが外資系バックオフィスの特徴でもありますが、求められる仕事は的確に早く遂行するプロ集団の一員としての意識が必要です。
採用されたら現場の担当者から丁寧に引き継ぎを受けて、慣れるまで先輩と一緒に仕事をして順次覚えていく、という研修システムがある日本企業とは入り口から異なる場合が多いです。廻ってきた仕事は、瞬時に取り掛かれる程の思考回転と、準備意識が常に求められます。
○給料は自分の能力+企業業績
多くの人が「外資系企業は給料が高い」というイメージを持っているようですが、この給料の高さは個人の実力と企業業績に依るものです。
もちろん、世界基準の給与体系は日本企業よりも高い給与設定になる職種もあるでしょう。
ただ、日本の企業は入社した直後から(修得・研修など実際に働いていない間も)給与保障してくれる所が多いのが特徴でもあります。
その点、外資系企業は、働いた分に対して報酬を支払うという感覚に近いでしょう。自分の仕事スキルと貢献度に応じて給与が決まるというシビアな感覚が強い傾向があります。
労働対価として報酬を得るというのが根底にあるシステムなので、先の将来に対する保障意識も低く、外資系企業の多くに退職金制度がないのはこのためです。
外資系企業は良くも悪くも実力主義が色濃いのが特徴です。それはフロント・バックにかかわらず共通して言えることでしょう。日本企業のいわゆる「事務」と異なり、良い仕事に対して評価も早く、やりがいを感じられるのが外資系バックオフィスの魅力です。