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建設業にはどのような特徴があるのか?
- 2017/9/13
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現在、日本における会社には様々な業種があり、それぞれ自己の業務を行っていますが、建設業の業務にはどのような特徴があるのでしょうか。
建設業は請負契約
建設業における建物建設などの契約は請負契約で行われるところに特徴があります。
国土交通省によると、請負契約とは「当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約する契約」とのことです。「仕事」とは労務の結果により発生する成果を指し、有形・無形を問いません。また、「完成」とは労務によってまとまった結果を発生させることをいい、原則として自由に履行補助者や下請負人を使うことが可能です。
建設業においては「ある仕事の完成」とは発注者の要望に沿った建設物等の完成のことを意味することになります。建設物等が大がかりなものであれば、請負工事の完成のために大手ゼネコンが元請けとなり、サブコン、多くの専門工事会社が下請けとなって、土木、鉄筋工、電気工、鉄筋工など様々な専門技術をもった技能工が仕事の完成に向けて工事に携わることになります。
その他の特徴
建設業における請負契約は基本的に個別受注のため基本的に大量生産ができません。また、大規模なものとなると工事に何年も要することがあります。また、個別受注であるが故に工事現場は一カ所に留まるということは無く、現場は移動するところも特徴的です。
そして請負契約のところでも触れたように様々な専門工事会社が下請けとして入り、更に基礎工事や内装工事などといった工事の種類毎に孫請け業者に発注を行い、更に孫請け業者が技能工に工事発注を行うというような何層にも渡る典型的なピラミッド構造になっているところも大きな特徴です。したがって必然的に外注工事が多くなってきます。
そして建設業の大きな特徴として、大きな建物の建設に携わることが出来て、それが何十年もそこに立つ建物等として存在することになることが挙げられます。これは他の業者にはあまり見られない特徴ではないでしょうか。
特徴を活かしたキャリア
このような特徴を有する建設業では専門的な技術を磨いていくことで自身のキャリアアップを図っていくことが可能です。技能工であれば経験を重ねることで技術力が身についていきますし、現場監督でも施工管理技士などの資格を取得して仕事の幅を広げていくことが可能です。
大切なのは建設業における自分自身の現在の立ち位置からどのような技術、知識を身に付けていくことで、将来的にどのようなポジションで居たいのかを具体的にイメージすることではないでしょうか。